笑顔の合図
「ごめんなさい…。」
そう言うと隼人は、私の手を握った。

「俺こそごめんな…もっと早くに出逢えれば良かったなあ。」

「ううん……」

「まだ話、あった?」

「…うん。」
私は、小さく頷いた。


「ごめん。俺、話聞いてて、つい泣いてしまった…情けねぇなあ。続けてくれ」

「…それでね…写真撮られたの…。次の日、学校中に貼られた。」

隼人は、口をアングリ開けて何も言えなそうだった。
「は、犯人は?」

「…。誰だと思う?」
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