笑顔の合図
けど検討外れだった。

ベンチに不良が座ってる。けど今日は、二人だった。

ボールをくれた栗色と、こないだも居たのであろう坊主。

その二人を無視して違うベンチに腰掛けた。

「はぁー。」

「お前、サボりか?」

「っあ。はい。」

「俺等と一緒だな。」
そう言って坊主は、ニコッと笑った。

その笑顔は、何とも愛らしかった。
笑った時犬歯が見えた。
< 25 / 124 >

この作品をシェア

pagetop