笑顔の合図
その沈黙を破ったのはやっぱり坊主だった。

「名前何て言うん?」

「っえ?」

「なまえ。それにお前、東京出身やろ?」

「っあ。はぃ。」

「やっぱな。ほんで名前は?」

「みな…中野姫希」

「姫希な。俺は城戸暁。コイツは佐藤夕陽。」

「………。」
佐藤夕陽は、不機嫌そうだった。
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