アイドル彼氏
「しょうがないでしょ!?考え事してたんだから!!」
「はいはい。どうせ陸のこと考えてたんだろ?」
呆れたような顔つきであたしの頭に触れた。
「な、何よ!?」
「平和でいいなぁ?お前は。。」
くしゃくしゃにあたしの髪を乱すと裕也は、一瞬にして笑みを消した。
「ゆ、裕也?」
「…なぁ?静香はさ、もし陸に会うことにならなきゃ俺のこと好きになってた??」
えっ??
「どういうこと??」
「だから、陸じゃなくて俺と付き合ってた?」
裕也と???
なんでそんなこと??
なんでそんなこと言うの?
「えっ…そんなこと…」
「やっぱ…俺のこと男って見てなかったんだ?」