アイドル彼氏
「千和!!!」
あたしは、その声に振り返った。。
あたしの一目惚れした人の本当の好きな人…
あたし聴いちゃったよ??
裕也君が……
「千和!探したよ〜!!」
駆け寄る静香から目を反らした。
裕也君が……
静香のこと10年くらいの片想いだったってこと…
それに、静香も好きだったんでしょ?
裕也君のこと…
なんてついてないんだろ…
「突然出ていくなんて…酷いよ。」
カシャン
ブランコに飛び乗ってあたしを見下ろす静香。
「…ごめん…」
「…ん。でも、見つかって良かった。。あ!裕也に知らせなきゃ!!」
そう言ってポケットから携帯を取り出した。
「…ねぇ静香?」
あたしは、ポツリ呟いた。