アイドル彼氏




《って言っても…誰にも言えないことだってあると思うけど…もし、言えるならなんでも言って?》


千和の言葉に自然に笑顔になれた。


千和は、強いね?
強い人だからこそ…
頼りになれる…


信用出来る…
大切な親友…


ありがとう…


「うん…わかった。」


《てか、あたし今思ったんだけど…あのNewS…かえって良かったんじゃないの?》


「えっ?なんで??」


《だって二人の関係が皆に知れわたって…堂々としてられるんじゃないの?》


……でも、人生そう甘くないんだよね?


…千和も分かってて言ってるんでしょ?


あたし…弱いから…
直ぐ泣いちゃうから…


…勇気つけてくれてるんでしょ?


ちょっとだけでも…


あたしが強くなればいいって…


そうでしょ。


「うん。そう言われてみればそうだね。」




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