アイドル彼氏




「…気にするだろ?…よりによって…真理恵さんが仕組んだことなんだからよ。」


陸は、涙をふいて俺を見て

「…どうすれば…いいんだろうな?」


「お前がどうにかしないといけないんじゃないの?真理恵さんだって…お前が止めなきゃ…な?」


「…俺が?そんなこと…」

俺は、立ち上がって陸を見下ろしながら


「よし!今から静香ちゃんに電話しろ!!報告!!」

「は??ちょっと人の話し聞いてた!?」


「聞いてる聞いてる〜」


俺は、陸をほっといて歩き出した。


あとから陸もついて来る。

叫びながら。


「おいっ!啓!?」


ホラ。煩い…


「早くしろよ〜」


「待てよ!」




< 143 / 211 >

この作品をシェア

pagetop