アイドル彼氏




「ずっと…セーブしないで負け続けると、元から味方になってたヤツらが敵になっちゃうんだ。」


そんなこと…


あのゲームで…


「前に啓言ったでしょ?セーブしなかったら同じことの繰り返しだって。あれね?本当は、逆なんだ…」


…逆?


「あのゲームの場合…セーブしなきゃ仲間がいなくなっちゃう複雑なゲームなんだ。。今と同じだよ…セーブしなきゃ…道が外れてっちゃうの。」


雅紀は、切なげに笑った。

「…でも、現実ってそう思うとセーブ出来なくない?」


俺は、首を傾げた…


「出来るんだよ。…陸が真理恵さんを止めるとセーブは出来る…分かる?言ってる意味。」


俺は首を傾げたままで首を横に振った。


わかんね…




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