アイドル彼氏
「誰?」
あたしは、一旦テレビを消して玄関に向かった。
ガチャッ
「どちら様で……」
「よぉ。」
目の前に現れたのはさっきまであたしと電話をしてた人…
陸だった…
「陸?…なんで…」
「だって…泣いてたじゃん。それって俺のせいじゃん?」
優しく笑う陸が
とても愛しい……
会いたかった…
「りくぅ…!!」
あたしは、無意識に陸に抱きついた。
「静香…」
「う…り…くぅっ…」
嬉しさと悲しさが混ざりあい気持ちが…涙に変わった…
「とにかく…入ろう。」
陸は、あたしの肩を支えて部屋に入った。
パタンッ
リビングの扉が優しく閉まった。