アイドル彼氏




「うんうん!めっちゃショック〜!!ri‐kuに彼女いるってなんかムカつくよね??」


耳を塞ぎたい…


なのにあたしの耳は、あの人達の声しか聞き取らない…


「彼女ってどんな人なのかな??可愛いかな??」


「それで可愛くなかったらri‐kuの彼女って誰でも良かったってことになるよね?」




…ズキンッ


「…出よっか。」


栞と亜美は、あたしの顔を覗き込んだ。


あたしは、涙をいっぱい目に溜めて二人を見上げた。

「平気だよ?…大丈夫…。。ホラ、二人ともドーナツ食べよ?」


…駄目だ…


声が震えてる……




「だよね〜!!てかさ、真理恵って昔ri‐kuと本当に付き合ってたのかな?」


ドーナツをほうばりながらほんのり髪色が赤い二人組の一人のギャルっぽい女の子が言った。




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