アイドル彼氏
…何分走ったんだろ…
息が出来ないくらい走りに走った。。
「陸っ!!」
声を出すのに必死なのに陸は、一行に足を止めてくれない…
「陸!!離して!!」
陸の後ろ姿めがけて叫んだ。
すると、やっとのことに陸は走るのをやめた…
「ご、ごめん…」
「ごめんじゃないよ…」
知らない路地裏…
薄暗くて…
人のいない道…
「……お前に会いたいって言ってる人がいるんだ…」
「えっ……?」
あたしに会いたい??
誰………?
あたしは、ゆっくり首を傾けると路地の奥から足音がした。
あたしは、目を細めて足音のする方をみた…
コツ…コツ…
「…………真理恵さん??」