アイドル彼氏
「……貴方だってしてるじゃない…」
真理恵さんは、綺麗な雫を溢しながらあたしに言った…
「あたしの恋…邪魔してるのは貴方でしょ!??」
今度は、真理恵さんがあたしの胸ぐらを掴んだ。
「…陸が好きなら卑怯な手使わないで正々堂々勝負すればいいでしょ??」
「貴方にそんなこと言われる筋合いないわよ!!」
ドンッ!!
あたしは、真理恵さんに体を押され地面にお尻をぶつけた。
「静香っ…」
陸は直ぐさまあたしの元へ駆け寄ってきた…
「…大丈夫…」
陸に笑みを向けてあたしは、また立ち上がって真理恵さんの前に立った。
「…くだらない…。そんなんだから誰も貴方のこと信じないのよ。」
そう言い捨ててその場を去っていった。