アイドル彼氏
「静香…」
「もういいじゃん。あたし…陸とはもう終わったの。。」
「ウチは、行った方がいいけどなぁ?」
亜美がテーブルに肘をついて顎を掌にのせて言った。
「ちょっと!!亜美あたしの話し聞いてた!??」
「聞いてるよ?てか…好きなのになんで別れたの??」
亜美がそっけない顔で首を傾げた。
「…すれ違いだよ。」
「すれ違い?」
「そ。すれ違い…」
あたしは、そう言ってリビングを出て行った。
パタンッ
ゆっくりトイレの戸を閉めて、壁に寄りかかった。
…ライブ…
行くわけないじゃん…
…行けないよ。。