アイドル彼氏




「なっ…「でも真理恵さん…本当は、一人では何も出来ないと思います。だから、陸を自分のモノに出来ませんね?」


パシンッ


今度は、あたしが真理恵さんにビンタされた。


「っ……!!」


「貴方に何が分かるの?」

「ずっと…お父さんを盾にして来たじゃない…だから、お父さんに見捨てられたら一人になってしまう…それくらい分かります。」


真理恵さんは、目にたくさんの涙を溜めて


「…アンタだって一人じゃない…」


「間違ってる。」


多くの人混みの中から現れた二人の女性。


「あたし…本当は、許せなかった。ri‐kuに彼女が出来て…でもそれは程遠い嫉妬です。」


口を開いたのは、この前ドーナツ屋さんに行った時に見た女子高生だった。




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