アイドル彼氏
心地よいメロディーがドーム中に広がって
心地よい三人の声がみんなを虜にした。
あたしも陸の声に目を閉じた。
あたしの大好きな曲…
『愛してるよ』
テレビで聴いた時よりもやっぱ生で聴いた方がいい…
なんだか泣けてきちゃった。。
そんな涙ぐんでるあたしの横にいる千和が
「泣くのはまだ早いよ。」
と言って白いハンカチをあたしに差し出した。
「えっ…?ありがと。」
首を傾げながらハンカチを受け取ると同時に会場の灯りが消えた。
そして、ゆっくり流れ始めたピアノの綺麗な音色と陸の姿がライトアップされた。