アイドル彼氏
「すみません……。あたしなんかが澤渡さんに話しかけてしまって。。」
会議室を出た途端真理恵さんが現れた。
「別に気にしてませんよ?それに…そんなこと言わないで下さいよ?」
俺が微笑みかけるとまた可愛いらしい笑顔を見せた。。
「んじゃ、失礼します。」
真理恵さんに別れを告げて田代さんの元へ向かい、桜坂さんの車を二人で待つことにした。
「大変じゃないすか?マネージャーさんって。。」
隣で必死に手帳とにらめっこしてる田代さんに尋ねた。
「大変よ。でも、貴方達の笑顔とか見てると疲れが吹っ飛ぶのよ。。」
しかめっ面な顔をしながら俺の問に答えた田代さん。
「そうなんだ…。。俺は、絶対マネージャーとか無理なんだろうな〜俺ストレス溜りすぎて死ぬかも〜〜」
「そうかもね?陸君、飽きっぽいから無理かもね?」
笑いながら俺を見上げた。
「酷いよ…田代さん。」