アイドル彼氏
急に話しかけられたからクレープを落としそうになった。
「そこまで驚くか?」
歩美と栞は笑いながらあたしを見た。
「静香可愛い〜♪」
いや、意味分かんないから。。
「んで、見るの??」
「えっ…あ、ドラマ!?そ、そりゃ見るよ〜あはは。」
「…嘘くさい笑い方やめよ静香。」
さっきまでクレープを食べてたはずの瑠南が手をパンパン叩きながらあたしの前に立った。。
「うん。うちも思ったよ〜!」
栞が瑠南の肩を掴んでひょこっと顔を出してあたしを見下ろした。。
「…見たくないの?」
歩美は、食べ終わったクレープをゴミ箱に捨てながらそう言った。
3人に追い詰められるあたし…
千和に助けを求めようとしたら千和は、
“言いな”と口パクで言った。
無理無理!!!
無理だから!!