アイドル彼氏
「静香のことだよ!!」
「あぁ〜静香ちゃんねぇ〜」
「静香ちゃんに怒られたんだっけ??」
テーブルの真ん中に置いてあるいろいろなお菓子を取って食べた雅紀は、俺を見た。
「…まぁそんな感じ?つうか、泣かした…」
俺の力のない言葉に二人の動きが止まった…
「…泣かしたかぁ。でも、ちゃんと話せば静香ちゃんにも伝わると思うけど?」
足を組直して啓は椅子を回して鏡の方に体を向けた。
「そりゃそうだけど。聞いてくれるかな?」
「…陸が無理矢理言えばいいんだよ。」
雅紀は、またお菓子の箱からお菓子を取り出してそれを口に運びながら言った。
「それってなんかいい訳っぽくない?」
「元々いい訳じゃん。」
即答で雅紀は、言った。
それに落ち込む俺。。