アイドル彼氏
「分かんないんだったらいい。。好きにすればいいじゃん。。」
「…意味分かんね…お前どっちなんだよ。」
あたしの目を見ず陸は、言った。
そしてあたしをおいて歩き出した。
あたしは、暫く陸の背中を睨みつけていた。
「せっかくの気分が台無しだよバ〜カ!!」
なんだかだんだんイラついてきて陸の背中に叫んだ。
その言葉に反応した陸は、動かしていた足を止めてあたしの方に顔を向けた。
「陸なんか大ッキライだもん!!意気地無し!!あまのじゃく!!変態!!バカ!アホ!!」
叫び続けるあたしの元へ駆け足で戻って来ると陸は、
真剣な表情で…
「バカなのはお前じゃん?」
と、あたしを睨みながら見下ろした。
あたしも負けじと陸を睨み返す…
「バカじゃないもん…」
「何も分かってねぇな?」
グイッ