アイドル彼氏
あたしの体が一瞬中に浮いた。
そのままあたしの唇に柔らかい何かがあたった。
あたしは、ゆっくり目線を下に向け
柔らかいモノの正体がやっと分かった。
暫く動かないあたしの体。陸の唇にあたしは酔い始めた。
「んっ……」
「…っ…バーカ……」
ようやく唇が放れてあたしは、吸えなかった空気を思いっきし吸い込んだ。
陸は、そんなあたしを見下ろす。
「可愛すぎんだよ。お前。俺が簡単に心移しすると思うか?俺は…静香だけだよ?他の女なんていらない…お前だけ。。」
そうして、また陸はあたしの唇に自分の唇を重ねた。
自然と目を閉じる…
目の前にいる陸を心に感じながら……
星空の下で甘いキスをした。
この光景をあの人が見ていたことも知らずに………