アイドル彼氏
複雑な恋
―雅紀―
綺麗な星空が窓に映る…
そして窓越しから見える啓の姿を見つめた。
「星綺麗だよ?見ないの?」
ボケーッとテーブルを見つめてる啓に話しかけた。
「…………。」
聞こえてないのか??
俺は、窓から離れてテーブルをはさんで啓の向かいの席に腰をおろした。
「おーい。啓く〜ん?聞いてる?」
啓の目の前で必死に手を振る俺…
だが、啓はビクともしない。
俺は、手を振るのを諦めてまた浅く椅子に座った。
「……啓なんかあったの?」
「…………。」
「啓!!!!」
俺が大声で啓を呼ぶと啓は、飛び上がった。
「えっ!?ま、雅紀ッ??」
やっと俺に気づいてくれた啓は、首を傾げながら俺を見る。
「なんかあったの?」