アイドル彼氏
ガチャ―
丁度良い所で帰って来た啓。。
「あ。。啓……。。」
啓は、何もなかったかのような笑顔を見せて自分の鞄をテーブルの上に置いた。
「俺帰るけど…お前桜坂さんに送ってもらう?」
「あぁ…どっちでもいい。。」
って!違う違う!!
俺が言いたいのは…
「そ。んじゃ、俺先帰るから雅紀が送ってもらえよ?」
違う…
「あ!ちょっと待って!!」
楽屋を出る準備をしている啓の動きを止める俺を啓は、驚いた表情で俺を見ていた。
「真理恵さんと何話してたの??」
「別に。。雅紀には関係ないじゃん?」
は????
「何関係ないって…。。どうせ陸と静香ちゃんのことだろ?」
俺が言うと啓は、いつもよりも低めのトーンで言った。
「だから…雅紀には関係ないだろ??」
「でも!!なんでお前だけそうやって一人で……!」
「煩いッ!!雅紀には関係ねぇって言ってんだろ!?それに……」
啓の言葉の後につく続く言葉を唾を呑み込みながら待った…
俺は、次の瞬間頭が真っ白になった。。