アイドル彼氏




「……それと、昨日から……啓くんの様子がおかしいと、雅紀くんが言ってましたよ?」


「それっていつものことじゃないんですか?」


「ふっ。違うよ。なんか…いつもの啓くんじゃなかったって。。」


桜坂さんは、真っ直ぐ正面を向きながら言った。


俺は、窓から見える朝日と空を眺めていた。


「…恋とか?」


「えっ!?」


思いっきし振り返った俺に桜坂さんは、驚いたようで肩がビクッと反応した。


「…そこまで驚かなくてもいいんじゃないの?」


「あ。あぁ…すみません…。。」


苦笑いしながら桜坂さんは、また正面に顔を戻した。

俺は、桜坂さんの横顔を見ながら


「…啓が恋…って…有り得るかも…知れませんね?」

と言った。


「でしょ??啓くんがおかしいのは、頭が壊れたことか誰かに恋したことしか有り得ないよ。。」




…おい。。




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