アイドル彼氏
すれ違い?




――


「なぁ。」


お風呂からあがって寝る準備をしていたら陸が話しかけてきた。


「何?てか、寝なくて大丈夫なの?明日仕事でしょ??」


そっけなく言葉を返してみた。


「……何怒ってんの?」


「怒ってないよ。」


十分怒ってます。。


「怒ってんじゃん。」


陸はあたしの首にかけてあったタオルをとってあたしを見た。


「ちょっと…まだ髪乾いてないんだから!」


あたしは、陸からタオルを取り返そうと手を伸ばした。


「…静香さぁ。俺のこと嫌い??」


ひょいっとタオルをあたしが手の届かないくらいの高さまで上げた。。


「あ!!」


「…自然乾燥〜。。じゃなくて、俺のことどう思う?正直に言え。。」


正直に??




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