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見ると、花火が上がっていた。

「すごい!」

次から次へと色とりどりの花が夏の夜空に咲いた。

「綺麗だね」

隣にいる博樹に言うと、

「どうせなら、小春の浴衣姿も見たかったな」

かぁっと顔が熱くなった。

「ま、また来年連れてきてくれれば、浴衣着てきてあげてもいいよ」

「じゃあ、来年も一緒にこような」

そう言って、私の頭を撫でた。

花火が終わったので、私たちは家に帰った。
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