夏色物語
「阿亜あ蛙亞ァ唖あ゙ぁぁぁァア!!」
教室の中は
私のばかでかい声で
響いた。
とたんに振り向く生徒。
青ざめた顔の教師。
ちょっと驚いた顔の…
”変態男”。
「何しにきたー!」
怒りに身をまかせた私は
ソイツに指をさしながら叫んだ。
「ちょっ…蒼井さん、
落ち着きなさい」
「どーしたの、うみちゃん」
こんなときでもほのぼのしている
真美に私はいった。
「こいつなんだって!
今朝話した変態男!
私に大恥かかせた奴!!」
クラスがざわめく。
真美は驚いた顔でソイツと
私の顔を交互に見た。