夏色物語

 昨日、わが町の砂浜に
降臨した”変態男”。

 ソイツは私の眠りを妨げ
セクハラ行為をしたあげく
私のプライドをズタボロにした。

 許さん、絶対に許さん。


「忘れてたまるかこんちきしょぉぉお!!」

「蒼井さーん!とにかく落ち着きなさい」

 周りの生徒も動揺を隠せない表情で
私の顔を見つめた。
―――――真美だけはニヤニヤ笑ってたけど。

 そして私の怒りの元凶である
ソイツは驚いた表情から昨日と
同じ変態スマイル(命名:私)を浮かべた。

 何笑ってんの、コイツは!?
昨日のことをなんとも思ってないわけ?

 怒りがピークに達した時の記憶は
私の中にはもう残ってない。


 気がつけば、私は
職員室に呼び出されていた。



 こんなことになるなんて…

まじで


    アリエナイ


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