夏色物語
数々の疑問を胸に
私は反省文を教師に
強制的に渡され
「明日までに
書くように!」
といわれてしまった。
めんどくさすぎる。
職員室を出ると
すぐそこに真美が私を
待っていた。
「宇美ちゃん、だいじょーぶ?
ずいぶんお怒りのようだったけど」
真美は何か面白いものでも
見るような目つきで私を
見つめる。
「自分でも一体何が
起きてるのかよくわかんない…」
「それが現実ー」
真美がおかしな口調で
言うと私を慰めるかのように
私の肩をポンと叩いた。
「よっ、よだれ姫」