夏色物語
「げっ変態」
「変態いうな」
”変態”がニヤニヤしながら
こっちに近づいてくる。
なにするつもり?
真美には手を出させないわよ。
「まあそんなおびえんなって。
昨日は俺が悪かった!
わりぃなっ」
けろっと明るく昨日の
謝罪をするソイツ。
当然だけど、それだけで
私の怒りは収まらない。
「…なによ、さっき
『よだれ姫』って呼んだくせに。
それが謝る奴の態度!?」
言ってるうちにだんだん
ムカついてきたところを
隣の真美に抑えられる。
私は深呼吸して怒りを抑えた。