夏色物語


 やだ…覚めたくない…


 半分開きかけたまぶたを
私はまた閉じた。力強く。

 ゆっくりと夢の続きが始まる。

手にはお母さんの感触、
なんだか懐かしいこの気持ち。


 でも、夢の続きは



あっけなく終わってしまった。



「おい」


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