夏色物語

「もしもーし?」
「……ぎゃぁぁぁぁああああっっ」

目の前にいたのはお母さんでもなくお父さんでもなく
知らない男の子だった。

 私は寝転んだ状態から
首だけ起こして
そのままの体制で
ソイツから2メートルくらい離れた。

「ちょちょちょっ!!あなた一体
ダレですかっ!??」


 何コイツ!?
人の寝顔を…それも
こんなキスしそうなほど
ギリギリな距離で顔を
近づけるなんて…


もしや…


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