夏色物語

「…な、なによ」

「こ・こ。よだれついてる」

「…っんなあっ…」

 ソイツは手の甲で
自分の口元を拭う仕草をした。

私の顔もじわあと熱くなる。

自分でも

顔が真っ赤に
なっていくのが
分かった。


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