夏色物語

「ッサイッテェェェエエッッ!!!」

 空を飛んでいたカモメが数匹
バランスを崩した気がした。

 私は
もう2度と見かけることは
ないであろう
ソイツ…いや
変態をジロッと睨むと
よだれで汚れた口元を
摩擦が起きそうなくらい
こすりながら


足早にその場を去った。

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