有名小説作家の彼氏に別れを告げると全力で拒否された
「まあ、クズなので。好きでもない女の子とホテルに行ったり。……無知なので、彼女がいるのに好きでもない女の子と……」

「あの! 私が言ったこと根にもってます?」


私も言い過ぎたと思うけど……。彼は慌てて顔を横に振った。


「違う。本当にヒナちゃんに言われて気付いた。ヒナちゃんが恋愛感情がなくても俺以外の男と体の関係をもつなんて……考えただけで嫉妬で頭が狂いそうになる」


……ルイさんの言葉は、きっと本心だ。嘘をつけない人だから。


お仕事のために色々体験して、インプットした後にアウトプットする。


ただ、ルイさんは一線を越えちゃいけないことをお仕事のためにした。自分が傷付くことも。まわりが傷付くことも。
< 16 / 28 >

この作品をシェア

pagetop