有名小説作家の彼氏に別れを告げると全力で拒否された
稲光の後の轟音。雷の音に驚いて私はルイさんに抱きついた。


「……ヒナちゃん、雷、苦手?」

「はい。ライトも消えちゃいましたね。停電かな」


そう言うと、私の両耳をルイさんが両手で塞いだ。雷が聞こえないように配慮してくれたのかと思ったら、そのままキスをされる。


両耳を塞がれると、くちゅくちゅと舌を絡めたり、吸われる音が大きく聞こえてきて、体の中心が熱くなる。


「ルイさ……」

「好きだよ、大好き」


潔癖なのに。私の口内に舌を入れても平気なの? そんなことをぼんやり考えていると、ワンピースの前のボタンを外されていく。
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