有名小説作家の彼氏に別れを告げると全力で拒否された
「……ッ!」


恥ずかしい。恥ずかしいけど、ずっと私が望んでいたこと。


「私、本当に初めてで。私はルイさんに何をしたら……」


そう言う私に彼はクスリと笑って、頭を優しく撫でた。


「思ったことを言葉にして。声も我慢しないで」



そして、服の上から胸を口にふくんだ。吸ったり、甘がみされたり。

直接じゃないのに、ビリビリと電気が走るみたい。胸に全神経が集中する。そして、初めての快楽。

何度も繰り返されて、思わず両手で口を覆う。その右手をルイさんは、握って指を絡めてくる。


「声、我慢しないで。ヒナちゃんの声が聞きたい」


そう言って、手のこうにキスをする。目の前のルイさんの色香がすごい。

こんなかっこいい人に、私は今、愛されているんだ。

手のこうから、指へと舐めあげていく舌。丁寧に指を一本ずつ舐められて……。その妖艶な姿に胸がキュッとなる。


指がこんなに気持ちいいなんて知らなかった。
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