有名小説作家の彼氏に別れを告げると全力で拒否された
はだけていくワンピース。
荒い息遣い。
甘ったるい私の声。

「ルイさん、ルイさ……」

「何? ほら、言葉で伝えて」

「気持ちい……です」

「もっと気持ちよくしたい」

「や、そこは怖いです……」

「敏感な部分だからね。指じゃなくて舌で優しく舐めるね」

「やだ、うそうそ!」


足を閉じようとしても、両手で割り開かれる。舌で転がされ、悲鳴に近い声が出る。

ピチャピチャと響く音。敏感なそこは痛くて、体に力が入っていて。


「頑張って耐えて」


彼の言葉の通りに耐える。シーツに手の爪が食い込む。そして、痛みよりも強くなる快楽。今までで一番大きな快感が駆け巡って体が跳ねてガクガクと震えた。


「……ヒナちゃん?」


口元をペロリと舐めて、私の顔をのぞきこむルイさんは不思議そうに涙目の私を見てくる。
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