線香花火が落ちるまで、君と最初のキスをする



「俺が今までどんだけ我慢したと思ってんだよ」




「でもっ、花火…まだあるよっ
これが終わってから…ね?」



ほら、と1つ握って道の前に出してみる


どうにかこれで止まってと思うのに道は全く見もしない




「こ、心の準備っていうのが…」



道はたまに強引な所があるんだから困る


さっきから心臓の音もうるさいし
顔が熱いし

私の心臓破裂しちゃう…っ




「鈴は一生できねぇよ、これ以上待たせるなら後で付け払わせるけど」




「つ、つけって…?」




「キスより先に付けとく」




なっ…!?


こんな道知らないっ

そんな恥ずかしいこと言って…
どうしちゃったの…っ?


意地悪な笑みを浮かべられて胸がきゅんとするのと同時に身の危険を感じた





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