スーパーグレート
そんな話を聞いていると、今の自分がなんてちっぽけでつまらない人間なんだと、正直劣等感を抱いた。
でも、それ以上に、かっこよくて完璧な……まさに、グレートな人に思えて、憧れもした。
そんなレイが自分の話を終えると、一息ついてロイヤルミルクティーを飲み干し、神妙な顔になった。
「実はね、親友。僕はもうパーティーを開くのはやめようと思っているんだ」
「え? それは……」
「やめる理由は女さ。僕はある一人の女性のことを好きになった。その女性のためなら、なんだってできるってほどにね。だから、これからはビジネスに専念して、彼女を幸せにすることだけを考えて生きていこうと思うんだ」
「じゃあ、もうパーティーには……」
「行かない。パーティーだけじゃない。公園にも、渋谷にも、もちろん親友。キミのカフェにもね」
「じゃあ、これっきりってことか……」
「ああ、これっきりさ」