《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を蕩けるほどに甘やかす〜ループ二度目なので溺愛は拒否させていただきます!
私を寝所に連れてって何する気——。
口から出かかった愚問に慌てて蓋をする。重ねて聞いたりすれば、このエロ黒騎士と同列の下卑た女になってしまうような気がしたからだ。
レオヴァルトはそれから無言のまま、注意深く周囲を気にしながら歩いた。
人の気配が皆無なのはこの場所が普段使われることのない『別館』だからだろう。
レオヴァルトの部屋というのは、こんな埃まみれの薄暗い場所にあるのか。これでは扱いが聖騎士と同等どころか、神官以下ではないか——。