《新作》波乱の黒騎士は我がまま聖女を蕩けるほどに甘やかす〜ループ二度目なので溺愛は拒否させていただきます!
「ったく……どんだけ待たせるんだ」
「は?! 待たせるもなにも、あんたが勝手に待ってたんでしょ……!」
「婚約した者同士は二人揃って礼拝に出るって決まりを忘れたのか」
「昨日も言ったけど。私、あんたと婚約した覚えはないし、この先一生するつもりもないのですが」
「おまえと私に拒否権は無いと言ったはずだが?」
「いくら教会が決めたことでも、嫌なものは嫌なのよ」
「いつまで拒否っていられるかな。相当な遅刻だが、礼拝に出る気で来たのだろう?」
「それは、そうだけど。だから何っ」
「なら歩け」
男が大聖堂に向かって歩き始めたので、ユフィリアは仕方なく、すぐ後ろをついていくような格好になった。
「そもそもなんで、無理やり私が婚約させられるのよ? 他に候補者いるでしょ……っ」
「おまえが聖女として無能だからじゃないのか」
「っ、どういう意味よ」
「は?! 待たせるもなにも、あんたが勝手に待ってたんでしょ……!」
「婚約した者同士は二人揃って礼拝に出るって決まりを忘れたのか」
「昨日も言ったけど。私、あんたと婚約した覚えはないし、この先一生するつもりもないのですが」
「おまえと私に拒否権は無いと言ったはずだが?」
「いくら教会が決めたことでも、嫌なものは嫌なのよ」
「いつまで拒否っていられるかな。相当な遅刻だが、礼拝に出る気で来たのだろう?」
「それは、そうだけど。だから何っ」
「なら歩け」
男が大聖堂に向かって歩き始めたので、ユフィリアは仕方なく、すぐ後ろをついていくような格好になった。
「そもそもなんで、無理やり私が婚約させられるのよ? 他に候補者いるでしょ……っ」
「おまえが聖女として無能だからじゃないのか」
「っ、どういう意味よ」