《新装・R15版》夜伽侍女が超絶鈍感を貫いたら、皇太子の溺愛が待っていました〜蟲姫は美しい蝶に夢を見る〜
「と……とにかく……その離れ屋敷、とやらに行ってみます」

皇宮に来て早々、皇后陛下にお目にかかるだなんてハードルが高すぎる。
皇族の前に出るための礼儀作法だって学んでいない。
もしも粗相に粗相を、無礼に無礼を重ねるような事態になってしまったら……!

——首を切られるかもしれない

恐ろしさで尻込みしたくなる気持ちを押さえこむ。
念のためアリシアに《《最期の挨拶》》をしたあと、セリーナはどんよりした気持ちのまま侍女部屋を出たのだった。


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