男主人公が私(モブ令嬢)の作る香水に食いつきました
中は見るからに薄暗い。そんな部屋の中に足を踏み入れた瞬間、扉の内と外との間には目に見えない間仕切りでもあるのか、さっきまで薄暗く見えていた部屋の中には輝かんばかりの光が差し、まるで妖精の住む国にでも迷い込んだのではないかと思えるほど、部屋の中はジャングルのように見えた。
この店のサイズから考えて、いくら奥行きがあったとしてもこれほどまでに部屋が大きいわけがない。そう思えるほど広大な自然が目の前に広がっていた。
「……どう、なっているの?」
「この扉を介して空間を別の場所に繋げているのです」
私の後ろから部屋に入ってきたレオンが、そう教えてくれた。
「ここならばある程度の植物は自然と取れます。もちろん無いものは届けるように別の者に伝えてありますが」
それでも精油を抽出するためには大量の植物がいる。それをどうやってこの広い場所から集めるつもりなのか。そんな素朴な疑問を口にしようとした時、レオンは私の背後に向けて指差した。
「あそこにいるのが私たちが雇っている錬金術師です」
この店のサイズから考えて、いくら奥行きがあったとしてもこれほどまでに部屋が大きいわけがない。そう思えるほど広大な自然が目の前に広がっていた。
「……どう、なっているの?」
「この扉を介して空間を別の場所に繋げているのです」
私の後ろから部屋に入ってきたレオンが、そう教えてくれた。
「ここならばある程度の植物は自然と取れます。もちろん無いものは届けるように別の者に伝えてありますが」
それでも精油を抽出するためには大量の植物がいる。それをどうやってこの広い場所から集めるつもりなのか。そんな素朴な疑問を口にしようとした時、レオンは私の背後に向けて指差した。
「あそこにいるのが私たちが雇っている錬金術師です」