男主人公が私(モブ令嬢)の作る香水に食いつきました
「わかりました、わかりました」
ローブのポケットから取り出した、小さな遮光瓶。それは私が持っている精油の瓶と似ている。
その瓶の蓋を開けたと同時に、オットーはその中身をグイッと一気に飲み干した。
「わわっ」
そう声を上げたのはマリーゴールドだ。 私も思わず片手で口を抑えた。
謎のドリンクを飲んだ直後の彼の顔から白い湯気が立ち上り、シュワシュワと炭酸が弾けるような音が聞こえてくる。
大丈夫なの? って心配になっていた矢先、その煙や音は徐々に弱く、そして静かになっていく。
やがて湯気が完全に消えたと同時に露になったオットーの顔は、私が認識した彼のものとは別人だった。
……いっ、イケメンじゃんっ‼︎
思わずそう叫びそうになった。ありがたいことに既に口を抑えていたため、言葉は吐き出さずにすんだ。
代わりに今度は鼻血を出してしまわないように、空いた片手で鼻をそっと抑え込む。
レオンのせいで鼻がバカになってる可能性があるため、不意なイケメンに警戒しただけなんだけど、刺さるような視線を感じて隣を見ると、レオンが私の顔を至近距離で見つめていた。
……な、なんで?
ローブのポケットから取り出した、小さな遮光瓶。それは私が持っている精油の瓶と似ている。
その瓶の蓋を開けたと同時に、オットーはその中身をグイッと一気に飲み干した。
「わわっ」
そう声を上げたのはマリーゴールドだ。 私も思わず片手で口を抑えた。
謎のドリンクを飲んだ直後の彼の顔から白い湯気が立ち上り、シュワシュワと炭酸が弾けるような音が聞こえてくる。
大丈夫なの? って心配になっていた矢先、その煙や音は徐々に弱く、そして静かになっていく。
やがて湯気が完全に消えたと同時に露になったオットーの顔は、私が認識した彼のものとは別人だった。
……いっ、イケメンじゃんっ‼︎
思わずそう叫びそうになった。ありがたいことに既に口を抑えていたため、言葉は吐き出さずにすんだ。
代わりに今度は鼻血を出してしまわないように、空いた片手で鼻をそっと抑え込む。
レオンのせいで鼻がバカになってる可能性があるため、不意なイケメンに警戒しただけなんだけど、刺さるような視線を感じて隣を見ると、レオンが私の顔を至近距離で見つめていた。
……な、なんで?