男主人公が私(モブ令嬢)の作る香水に食いつきました
もちろん初めて侯爵家を訪れたリーチェが知っているのはおかしな話だから、勝手な事はしないけど。
「ご主人様、トリニダード男爵令嬢様をお連れ致しました」
案内されただだっ広い広間の真ん中には長テーブル。その中の上座にレオンは座っていた。すでに部屋の中で待機していた執事が私をレオンの向かいに座らせた。
「ドレスの着心地はどうだ?」
「ええ、選んでくださったものが私のサイズに合っていたようで、とても着心地が良いです」
この私の臓物を締め上げるコルセットさえなければの話だけど。
「ドレスに合わせて宝石までご用意くださり、ありがとうございました。お支払いに関してですが」
「それに関しては問題ない。代金は気にせず受け取ってくれ」
「けれど……」
「あんな姿で帰らせる方が心苦しいからな。それよりも食事にしよう」
この件は終わりだと言いたげに、レオンは左手をすっと上げた。するとその合図を受けて、そばにいた従者達が私とレオンの前に料理を運ぶ。
「酒は飲めるのか?」
「はい。嗜む程度には飲めます」
本当は嗜むどころか樽でもって来て欲しいくらい飲めるけど。
そもそも前世の死因は、酒が原因だし。
「ご主人様、トリニダード男爵令嬢様をお連れ致しました」
案内されただだっ広い広間の真ん中には長テーブル。その中の上座にレオンは座っていた。すでに部屋の中で待機していた執事が私をレオンの向かいに座らせた。
「ドレスの着心地はどうだ?」
「ええ、選んでくださったものが私のサイズに合っていたようで、とても着心地が良いです」
この私の臓物を締め上げるコルセットさえなければの話だけど。
「ドレスに合わせて宝石までご用意くださり、ありがとうございました。お支払いに関してですが」
「それに関しては問題ない。代金は気にせず受け取ってくれ」
「けれど……」
「あんな姿で帰らせる方が心苦しいからな。それよりも食事にしよう」
この件は終わりだと言いたげに、レオンは左手をすっと上げた。するとその合図を受けて、そばにいた従者達が私とレオンの前に料理を運ぶ。
「酒は飲めるのか?」
「はい。嗜む程度には飲めます」
本当は嗜むどころか樽でもって来て欲しいくらい飲めるけど。
そもそも前世の死因は、酒が原因だし。