友達オーディション
決して途中では諦めない友達になる必要がある。
私は肩で呼吸をしながらカッターナイフを持っている春美の手首を掴んだ。
春美が驚いたように目を丸くする。
だけど構わず自分の腕に力を込めた。
カッターの刃先が首に食い込んできて、チクリと痛む。
それでも更に力を込めると春美の手の平から力が抜ける瞬間があった。
私はその瞬間にカッターの柄を掴んで春美の手から奪い取っていた。
その拍子に少し自分の首筋が切れたけれど、どうでもよかった。
「あ……あぁ……」
さっきまで笑っていた春美の顔が恐怖にひきつる。
真っ白になっていた顔に汗が流れていくのを見た。
私は春美から奪い取ったカッターナイフをしっかりと握り直して刃先を春美へ向けた。
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい! もうこんなことしないから許して」
春美の声が震えて足もガタガタと面白いほどに揺れている。
「どうしたの春美? なにに謝っているの?」
私は肩で呼吸をしながらカッターナイフを持っている春美の手首を掴んだ。
春美が驚いたように目を丸くする。
だけど構わず自分の腕に力を込めた。
カッターの刃先が首に食い込んできて、チクリと痛む。
それでも更に力を込めると春美の手の平から力が抜ける瞬間があった。
私はその瞬間にカッターの柄を掴んで春美の手から奪い取っていた。
その拍子に少し自分の首筋が切れたけれど、どうでもよかった。
「あ……あぁ……」
さっきまで笑っていた春美の顔が恐怖にひきつる。
真っ白になっていた顔に汗が流れていくのを見た。
私は春美から奪い取ったカッターナイフをしっかりと握り直して刃先を春美へ向けた。
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい! もうこんなことしないから許して」
春美の声が震えて足もガタガタと面白いほどに揺れている。
「どうしたの春美? なにに謝っているの?」