友達オーディション
「警察? それはちょっと……」
スマホを操作する私の手を直樹が止めた。
「どうして? これは立派な犯罪だよ?」
「わかってるよ。奈美のおかげで目が覚めた。だけどこれがバレたら俺たちの人生はどうなるんだ?」
両肩を掴まれてそう言われ戸惑った。
きっと私達もただでは済まないはずだ。
だけど椎名に命令されたとわかれば、その罪は軽くなるはずだった。
今通報するのと死体遺棄を手伝ってから通報するのではワケが違う。
「大丈夫だよ直樹。私達まだ17歳だし、少年法が守ってくれる」
「でも……」
「お願い直樹。怖がらなくてもいいから、勇気を出してよ」
スマホを操作する私の手を直樹が止めた。
「どうして? これは立派な犯罪だよ?」
「わかってるよ。奈美のおかげで目が覚めた。だけどこれがバレたら俺たちの人生はどうなるんだ?」
両肩を掴まれてそう言われ戸惑った。
きっと私達もただでは済まないはずだ。
だけど椎名に命令されたとわかれば、その罪は軽くなるはずだった。
今通報するのと死体遺棄を手伝ってから通報するのではワケが違う。
「大丈夫だよ直樹。私達まだ17歳だし、少年法が守ってくれる」
「でも……」
「お願い直樹。怖がらなくてもいいから、勇気を出してよ」