友達オーディション
絶対に破いたり、捨てたりしないことを約束して、千佳は渋々便箋を見せてくれた。
《友達オーディション開催のお知らせ。
私、星沢椎名と正式な友達になる人を今夜決定します。
この招待状が届いた人は夜の10時に2年A組に集合してください。
1階の廊下の鍵を開けて起きますので、そこから入ってきてください。
なお、今夜参加しなかった人はその時点で失格とします。
それでは夜みなさまに会えるのを楽しみにしています。》
丁寧な言葉で綴られているけれど、書かれていることはやっぱりおかしい。
「本当にこれに参加するつもりなの?」
「もちろんだよ。参加しなかったら失格って書いてあるでしょ?」
「だけど、夜の校舎なんてきっと危ないよ? これ、ただ千佳を呼び出すためだとしたらどうするの?」
《友達オーディション開催のお知らせ。
私、星沢椎名と正式な友達になる人を今夜決定します。
この招待状が届いた人は夜の10時に2年A組に集合してください。
1階の廊下の鍵を開けて起きますので、そこから入ってきてください。
なお、今夜参加しなかった人はその時点で失格とします。
それでは夜みなさまに会えるのを楽しみにしています。》
丁寧な言葉で綴られているけれど、書かれていることはやっぱりおかしい。
「本当にこれに参加するつもりなの?」
「もちろんだよ。参加しなかったら失格って書いてあるでしょ?」
「だけど、夜の校舎なんてきっと危ないよ? これ、ただ千佳を呼び出すためだとしたらどうするの?」