友達オーディション
とはいえ椎名がうさぎ跳びをすることはありえない。
女子のターンで千佳の採点をして終わりだ。

「男子たち、準備はいい?」
千佳の命令で机と椅子を教室の中央に移動して、教室の済に男子3人が横並びになっていた。

みんなうさぎ跳びの準備もできている。
「いつでも」
自信満々に答えたのは英明だ。

さすがに体力に自信があるみたいだ。
反対に不安そうな顔を浮かべているのは重人だった。

重人が運動をしているところは見たことがないし、体育の授業もしょっちゅう休んでいるみたいだ。
このメンバーじゃ不利に決まっているのに、椎名には関係ないようだ。
< 89 / 213 >

この作品をシェア

pagetop