波音
「あかり、この後、バイトあるから行くね」
そう言って授業終わりに走った。
大学の近くにあるカフェでバイトをしてる。
「おはようございます」
出勤している人たちに挨拶していく。
「おはようございます。店長。レジ変わります」
「おはよう、よろしく、真凜」
そう言ってレジを変わった。
出勤から5時間経った。あたりを見てみると、夕焼けになっていた。
まあ、そうだよね、時計は6時をさしていた。
そろそろ退勤時間だ。
やっと帰れる。
疲れた。
「お疲れ様です」
挨拶をして帰る準備をして帰ろうとドアを開けた時、
「帰るの、一緒に帰ってもいい」
店長が言ってきた。
「あ、はい、いいですよ」
私たちは、一緒に帰った。
店長は、24歳の男性。爽やかな感じで、気の利く人気者。
私も何回もバイトで助けてもらった。
「大学はどう、楽しい❔」
「あ、はい、楽しいですよ」
そんな感じで会話が続き、楽しく帰った。
家に着くと、お母さんがオムライスを作って待ってくれていた。
「ただいまー、手洗ってくるね」
するとお母さんは、いつものように言った。
「今日は、何もなかった❔」
と。
すると、私もいつものようにこう言う。
「うん、何もなかったよ、いつも通り」
いつものようにそんな毎日が続くと思ってた。
あの時までは、、、
何もなかったよ、いつも通りって、言いたかったよ。