波音


「あかり、この後、バイトあるから行くね」

そう言って授業終わりに走った。


大学の近くにあるカフェでバイトをしてる。

「おはようございます」

出勤している人たちに挨拶していく。

「おはようございます。店長。レジ変わります」

「おはよう、よろしく、真凜」

そう言ってレジを変わった。

出勤から5時間経った。あたりを見てみると、夕焼けになっていた。

まあ、そうだよね、時計は6時をさしていた。

そろそろ退勤時間だ。

やっと帰れる。

疲れた。

「お疲れ様です」

挨拶をして帰る準備をして帰ろうとドアを開けた時、

「帰るの、一緒に帰ってもいい」

店長が言ってきた。

「あ、はい、いいですよ」

私たちは、一緒に帰った。

店長は、24歳の男性。爽やかな感じで、気の利く人気者。

私も何回もバイトで助けてもらった。

「大学はどう、楽しい❔」

「あ、はい、楽しいですよ」

そんな感じで会話が続き、楽しく帰った。

家に着くと、お母さんがオムライスを作って待ってくれていた。

「ただいまー、手洗ってくるね」

するとお母さんは、いつものように言った。

「今日は、何もなかった❔」

と。

すると、私もいつものようにこう言う。

「うん、何もなかったよ、いつも通り」

いつものようにそんな毎日が続くと思ってた。

あの時までは、、、

何もなかったよ、いつも通りって、言いたかったよ。
< 3 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop